◎脚本家を目指している人・・・

第二ターニングポイントでは何を書けばいいんだろう。ボロボロになった主人公をどうやって立ち上がらせよう……。

第二ターニングポイントは、主人公がようやく解決策を見つけるパートだ!正直かなり難しい部分ではあるが、がんばって書いていこう。
◎この記事で分かること・・・
■物語の構成が分かる。
■的確な第二ターニングポイントを作れるようになる。
今回の記事は、『SAVE THE CATの法則』のチャプター4に記載されている“ブレイク・スナイダー・ビート・シート”を元に【第二ターニングポイント】のパートについて書いていきます。
第二ターニングポイントって何?

【第二ターニングポイント】は、事件の解決策が見つかるパートです。
そして【第二ターニングポイント】のあとには主人公が行動するクライマックスのパートが続きます。
『SAVE THE CATの法則』を読むと
【第二ターニングポイント】は、メインプロット(Aストーリー)とサブプロット(Bストーリー)が出会う地点で、それによって主人公はついに解決策を見出す。あとは実行するのみだ。
『SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術』
と書いてあります。
僕は【第二ターニングポイント】と【クライマックス】はセットだと考えています。
解決策を見出すのが【第二ターニングポイント】。
実行するのが【クライマックス】です。
『SAVE THE CATの法則』に書いてあることを踏まえて、以下で僕の考えを解説していきます。
行動のきっかけをもらうパート
では具体的に【第二ターニングポイント】ではどんなシーンを書けばいいのか?
【第一ターニングポイント】や【ミッドポイント】のときにも書きましたが、【第二ターニングポイント】も『点』です。
ですので、ひとことで言ってしまうと、【第二ターニングポイント】で書くことは『解決策が見つかった』。
これだけです。
必ず主人公が頑張って行動した末に解決策にたどり着くようにしましょう。
しかし、主人公が自分1人だけの力で解決策を見つけることは基本ありません。
ほかの登場人物に助けてもらったり、助言をもらうことがほとんどです。
そのほかのパターンとして、
・誤解していたことが分かる
・別の新たな事実が判明する
などがあると思います。
これらもほとんどの場合、ほかのキャラクターの助けがあってのものです。
主人公が何かひとつ行動のきっかけをもらうのが【第二ターニングポイント】だと言えます。
そして、続く【クライマックス】で実際に行動に移します。
クライマックスで書くことは?

まず【クライマックス】では必ず動的なものを描きます。
『SAVE THE CATの法則』には【クライマックス】というパートは設定されてません。
しかし僕は物語は【クライマックス】で必ず盛り上がるように作るべきであると思います。
ですので【第二ターニングポイント】のあとに【クライマックス】というパートを付け加えてみました。
盛り上がるためには、動的なシーンを書く必要があります。
スペクタクルと言い換えてもいいと思います。
僕は【クライマックス】を考えるとき、『映像にしたとき目で見て分かる動きのある動詞』からまず考えるようにしています。
走る。逃げる。戦う。踊る。歌う。殺す。飛ぶ。などです。
しかし、ただ道端で戦うだけではおもしろい画にはなりません。
たとえば、走る電車の上で戦ったり、回るメリーゴーランドの上で戦ったり。
そうすれば【クライマックス】は、より盛り上がります。
ですので、場所(柱)の設定も【クライマックス】を盛り上げるためにしっかり考えるべきところです。
そして、その行動は必ずテーマを体現するものである必要があります。
たとえば『金より愛だ』というテーマで書いていた場合は、はじめ主人公はテーマと逆の『金がすべてだ』という考えを持っています。
しかし【クライマックス】ではその考えと相反する行動を取ってしまうように作ります。
人間誰しも思っていることと、実際の行動は、必ずしも一致しません。
このように【クライマックス】でテーマと相反する行動をする事で、盛り上がりと同時に主人公の成長の描くことができるのです。
第二ターニングポイントは難しい
いろいろ書いてみましたが、正直【第二ターニングポイント】のパートは、いちばん書くのが難しいと思います。
スクールで、先生に聞いても上記で書いた以上の答えをもらったことがありません。
【第二ターニングポイント】はそれぞれの物語によって様々なパターンがあると思います。
【クライマックス】の行動を先に考えてから逆算して【第二ターニングポイント】ではその行動のための動機を作ってやと考えるのがいいかと思います。
まとめ
【第二ターニングポイント】
解決策が見つかるパート
誰かの助けをもらい、行動する決意をする
続くクライマックスの行動の理由を見つける
【クライマックス】
『映像にしたとき目で見て分かる動きのある動詞』から考える
目を惹く『柱』を考える
テーマを体現する行動をする
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