SAVE THE CATの法則まとめ!面白い脚本の書き方⑤(サブプロット編)

スポンサーリンク
脚本
スポンサーリンク

◎脚本家を目指している人・・・

第一ターニングポイントは書けた。次はどうやって書き進めていけばいいんだろう?

ヒセオ
ヒセオ

第一ターニングポイントまで書けたら次は第二幕に入る。まずはサブプロットを書いてみよう。以下で解説していくぞ。

◎この記事で分かること・・・

■物語の構成が分かる。
■的確なサブプロットを作れるようになる。

『SAVE THE CATの法則・本当に売れる脚本術』はシナリオを書いたことがない初心者や、上手くシナリオが書けない人を救う最強の脚本術の本だと思います。

今回の記事は、『SAVE THE CATの法則』のチャプター4に記載されている“ブレイク・スナイダー・ビート・シート”を元に【サブプロット】のパートについて書いていきます。

本を読んだだけではちょっと分かりにくい部分まで詳しく掘り下げていきたいと思います。

サブプロットについて

【サブプロット】はメインの物語とは違うもう一つのテーマを語るパートです。

『SAVE THE CATの法則』を読むと

サブプロットは 、メインプロットのターニングポイント後の衝撃を和らげながら、さらにストーリーを前進させるブースターロケット的な役割もする。ちょっとした場面転換であり、新たな視点から捉えたメインプロットなのである。そして観客にとってはちょっとした息抜きになる。

SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術

と書いてあります。

僕は、なぜサブプロットが必要なのか最初はよく分かりませんでした。

しかし脚本を書いて学んでいくうちにだんだんとサブプロットの必要性が見えてきました。

原稿用紙30ページ以内くらいの短い話であればメインプロットのみでも良いと思います。

でも1時間(原稿用紙60枚)以上の脚本であればサブプロットは必要なパートであると断言できます。

ここは僕も最初のうちは理解するのが結構難しかった部分なので以下で解説していきます。

サブプロットはなぜ必要?

まず、サブプロットのパート自体必要なのか?

そう思う人がいると思います。僕も最初はそうでした。

なぜ必要なのかよく分からなかったのです。

実際、サブプロットがなくても物語は書けてしまいます。

でも必要なのです。

それはなぜか?

物語に厚みを出すため?

単純に尺をかせぐため?

そういった理由ももちろんあるにはありますが、本質は違います。

サブプロットの本質は、読者や視聴者を飽きさせないことなのです。

物語は読者や視聴者の感情を動かすために存在しています。

観客に様々な感情を湧き上がらせるのが物語の役目なのです。

ひとつの感情ではなく様々な感情を与える必要があるのです。

つまり、サブプロットはメインプロットとは違う感情を観客に与えるために存在しています。

観客に様々な感情を与えるには?

たとえばホラー映画の場合

①オープニングから恐い雰囲気が漂って→

②さっそく事件が起きる(誰かが殺される等)→

③主人公は立ち向かうことを決意する→

ここまでずっと観客は恐いという感情を持って物語を追っています。

ホラー映画なので恐いと思わせられれば勝ちなのですが、ずっと同じ感情でいると観客は疲れてしまいますし、だんだん飽きていってしまうのです。

多くのホラー映画でも第一ターニングポイントが終わったところで、ラブストーリーなどを入れて、観客を休憩させつつ、違う感情を与えているのです。

ですのでまずは、メインプロットとは別の感情をサブプロットでは与えられるように考えてみましょう。

ジャンルで考えると分かりやすいかと思います。

メイン:ホラー ⇔ サブ:ラブロマンス

メイン:コメディ ⇔ サブ:シリアス

メインはあくまでホラーのジャンルの話描きつつ、サブプロットではホラー以外のジャンルの話を描いて観客に違う感情を与えるのです。

物語によってはこの法則にしたがっても書きづらい場合があるので、もう一つの方法を以下で解説します。

人の感情が動く物語は3種類

人が心を動かされる話は大きく分けて以下の3種類あると思います。

①友情話

②恋愛話

③家族の話

話のジャンルで分けるとホラーやSF、ドラマやラブコメなど種類が様々ありますが、物語の元をたどれば、すべて友情恋愛家族愛を描いています。

なので簡単なコツとしては、メインプロットで家族の話をしているのなら、サブプロットでは友情か恋愛の話を書くようにすれば観客を飽きさせず、うまくサブプロットを書くことができるかと思います。

メイン:家族 ⇔ サブ:恋愛or友情

家族に対する愛、恋人に対する愛、友達に対する愛。

全て同じ愛ですが、それぞれ違った感情を抱くと思います。

サブプロットで書くべきシーン

では具体的にサブプロットではどんなシーンを書けばいいのか?

サブプロットではメインプロットとは違う主人公のコミュニティを描きましょう。

メインプロットが会社の同僚との友情の話なのであれば、主人公のプライベートの恋愛の話か、家族の話をサブプロットに持ってきます。

そうすることで主人公のキャラクターに深みを持たせることができます。

友達と話すとき恋人と話すとき家族と話すときでは主人公の喋り方は違うと思います。

ここを意識して描ければ、主人公が生きた人間に見えてきます。

このように主人公のもう一つの側面、主人公が属するほかのコミュニティをサブプロットでは書いてみると上手くいくかと思います。

まとめ

サブプロットはメインの物語とは違うもう一つのテーマを語るパート。

サブプロットは読者や視聴者を飽きさせないために存在する。

サブプロットを描くことで、物語に厚みを与え、主人公に信憑性を与えることができる。



次の記事へ>>>>SAVE THE CATの法則』に学ぶ!面白い脚本の書き方⑥(お楽しみ編)

コメント