【SHORT MOVIE CONTEST 脚本部門】受賞のためのヒント3つ

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脚本
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SHORT MOVIE CONTESTは今年始まったばかりのコンクールです

主催はMIJIKA株式会社とSAIGATE株式会社です。

MIJIKA株式会社は楽天株式会社と株式会社ガールズアワードの合弁会社として2018年10月に設立されたばかりのショートコンテンツ制作プロデュースを手掛ける新規事業会社のようです。

SAIGATE株式会社は、新しいエンターテイメントプラットフォーム「SAI」を運営している会社です。「SAI」は、簡単に言うと、映像作品などをクラウドファンディングを通じて応援できるサービスです。

SHORT MOVIE CONTESTは、映像部門と脚本部門がありますが、ここでは脚本部門に限った内容を書いていきます。

2019年4月14日(日)締め切りなので、まだ1ヶ月ほど時間がありますね。

募集しているのは15分以内の脚本なので、1ヶ月あれば充分でしょう。

短い話をサクッと書いて、実力試しに出してみるのもいいと思います。

ヒセオ
ヒセオ

大賞を受賞すれば、賞金5万円+“初代グランプリ”というタイトルをゲットできますよ!

【SHORT MOVIE CONTEST 脚本部門】受賞のためのヒント3つ

今年始まったばかりのコンクールなので、どんな作品が好まれるのか傾向などは分かりません。

ただ、募集要項をよく読めば、受賞のための『ヒント』が見つかります。

主催者の意図をしっかりと考えてみた結果、どんな作品を求めているのか、見つかった『ヒント』は3つです。

①募集テーマのとらえ方

②15分という尺の使い方

③作家性はあるか


それでは、順番に解説していきます。

①募集テーマのとらえ方

SHORT MOVIE CONTESTは募集テーマが指定されています。

応募要項を読むとこう書いてあります。

募集テーマ
『LGBT × ?』
LGBTを自由に表現し、15分以下の脚本をご応募いただきます。LGBTについての何を伝えたいのか、メッセージ性やテーマ性を持った作品をお待ちしております。

これを皆さんはどうとらえますか?

テーマはLGBTかぁ……。そうだ!いいこと考えたぞ!

「主人公をレズの女子高生にしよう!」

「主人公は家族にゲイを隠して生きているお父さんにしよう!」

「主人公はバイで、魅力的な女と魅力的な男が同時に現れて、どっちを選ぶか葛藤させよう!」

こんな話を書こうとしている人がいたら、ちょっと待ってください。

上記にあげたのは今僕が30秒で考えたものです。

誰でも思いつきますよね、こんな話は。

おそらくこのコンクールは今あげたような話の応募がほとんどでしょう。

もっと違う切り口がないか探してみましょう。

主人公がゲイやレズである必要はないです。

応募要項に「LGBT × ?」とありますので、LGBTとなにを掛け合わせたら新しいものができそうか、アイデアがあれば最高です。

固定観念は捨ててLGBTを自由に表現してみましょう。

誰かの受け売りではなく、自分なりにLGBTを考えてみることが大切です。

まずはそこから考え直してみましょう。

②15分という尺の使い方

15分はかなり短いです。できることが限られてきます。

コンクールなので、この短い時間の中でしっかりと主人公の成長を描く必要があります。

登場人物は、多くても3人くらいでしょう。2人でもいいかもしれません。

ワンシチュエーションの会話劇でもいいです。

15分だからこその話が書けたらいいですね。

普段は、三幕構成で物語をきっちり構築している人などは、この枚数制限に苦しむかもしれません。

でも15分という制限を逆手にとって、ひとりの登場人物を深く描くことに注力してみましょう。

短い尺では、主人公が大きく成長するということは難しいのでそこだけ注意しましょう。

「ちょっと長めのCMを作る感じ」で考えてみると作りやすいかと思います。

『感動するCM』とYouTubeで検索すると、3~5分のストーリー仕立てのCMを見ることができます。

こういうものも参考にしてみるといいかもしれません。

③作家性はあるか

募集要項には、『LGBTについての何を伝えたいのか、メッセージ性やテーマ性を持った作品をお待ちしております』と書いてあります。

このコンクールが求めているのは、「本当のところあなたはLGBTをどう思っているか?」という作家性を持った作品です。

作家性がある」というは、「その作品にあなただけの個性がにじみ出ている」ということです。

作家性とは、オリジナルかつパーソナルなものです。

しかし、自分はLGBTじゃないから、このテーマについてなにも書けないということはありません。

どうすればいいのか?コツがあります。

ただかなり難しいので、上級者向けです。分からなかったら飛ばしてください。

つい先日、ツイッターで知った作家性を出すための創作術です。

①自分の切迫した問題を紙に書き出す。
(外見のコンプレックス、親との確執、将来の不安、など何でもOK)

②その問題のメタファー(たとえられるモノや職業)を考える。
(問題とメタファーは近すぎず、遠すぎないものがいい)


これだけです。

……???

すいません。ちょっと難しいので、もう一度考えながらゆっくり読み直してみてください。

これは、映画『タクシードライバー』の脚本家であるポール・シュレイダーの創作術です。

シュレイダーはこの方法で、「孤独という問題」から「タクシー運転手というメタファー」を考えつき、その発想から『タクシードライバー』という映画ができました。

こういう訓練を繰り返し繰り返しやってみると、自分のオリジナリティ、作家性というものが作品に反映できるようなっていくのだと思います。

今回の場合は、先にメタファーを「LGBTと結びつくもの」と固定して考え、そこにあなたが抱えている問題をシンクロさせてみましょう。

たとえばあなたが自分の外見にコンプレックスがあるとします。

そこから考えられるLGBTと結びつくメタファーは何か考えてみます。

外見は男だが、心は女のトランスジェンダーの登場人物というのはどうでしょう。

これはトランスジェンダーの人の外見コンプレックスと言えるかと思います。

次に職業を考えて見ましょう。

美容外科医だと近すぎますね。

エステティシャンでもちょっと近い。

女性モデル雑誌のカメラマンなんてどうでしょうか。

「外見コンプレックス」という問題と、近すぎず遠すぎずいい感じだと思います。

女性モデル雑誌のカメラマンで、外見は男だが心は女のトランスジェンダーという登場人物ができあがりましたね。

そしてこのキャラクターにあなたの「外見コンプレックス」という問題を背負わせるのです。

そうすることで、あなたが実際に今まで感じたオリジナルの外見コンプレックスエピソードを物語に入れることができます。

実際にあなたが経験したことは、世界にひとつしかないエピソードになり得るのです。

上級者向けのやり方ですが、このようにして作者自身の問題点を背負った登場人物を作って、そこから話の筋を考える方法はオリジナリティを出すためにオススメです。

【SHORT MOVIE CONTEST 第1弾】《脚本部門》募集要項

最後に一応、募集要項を載せておきます。

【SHORT MOVIE CONTEST 第1弾】《脚本部門》募集要項

○締切
2019年4月14日(日) 23:59 【WEB応募】

○入賞賞金/受賞特典
グランプリ(1作品):賞金5万円
優秀作品は、楽天の提供する動画配信サービス『Rakuten TV』での期間限定配信。
脚本部門グランプリは、SAIパートナーチームが映像化を支援。

○原稿枚数
フォント:MS明朝、用紙サイズ:A4(1枚につき800文字以内)
目安:400文字(1分)~6,000文字(15分)

○募集テーマ
『LGBT × ?』
LGBTを自由に表現し、15分以下の脚本・映像をご応募いただきます。LGBTについての何を伝えたいのか、メッセージ性やテーマ性を持った作品をお待ちしております。
※未発表の作品に限ります。

【SHORT MOVIE CONTEST 第1弾】募集要項

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