【厳選7冊】脚本家になるために読んでおくべきシナリオはコレだ

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脚本初心者「おすすめなシナリオ本を知りたい。ドラマや映画はよく見るけど、実際のプロが書いた脚本にはあまり触れたことがない。どんなシナリオを読んだら手っ取り早く勉強になるのか知りたい」


今回はこういった疑問に答えます。

本記事ではオススメのシナリオ7冊を紹介していきます。

みなさんが目指すのはプロの脚本家だと思います。だとしたら実際にプロが書いた脚本を読む必要があります。

そうして色々な作品に触れることで、たくさんの技術が学べます。

正直、ドラマや映画を「見る」のと、脚本を「読む」のとでは全然違います。

今をときめく脚本家の古沢良太さんも宮藤官九郎さんも坂元裕二さんも昔は図書館にこもって、向田邦子や山田太一や倉本聰の脚本を貪り読んでいたといいます。

漫画を読んでない漫画家はいないですよね。同じようにシナリオを読んでない脚本家はいないのです。

「脚本の書き方を学べる本」を読むのも大切ですが、「実際のプロが書いた脚本」を読むことの方が僕は重要だと思っています。

脚本家になるために読んでおくべきシナリオ【7冊】

色々悩んだ末、7冊だけ厳選しました。

勉強は継続することが大切なので、一気に読もうとしなくて大丈夫です。

できれば1日1話くらいのペースで毎日読むのがいいかなと思いますが。

というわけで、おすすめ本をみていきましょう。

面白いキャラクターとはなんなのかが学べる脚本【2冊】

ではまず、面白いキャラクターとはなんなのかが学べる脚本を紹介します。

『カルテット』坂元裕二

『カルテット』は2017年放送のTBSの火曜ドラマです。

坂元裕二さんのオリジナル脚本ですね。

全体としての完成度はもちろんめちゃくちゃ高いのですが、特にキャラクター&セリフがとにかく素晴らしいです。

読み終えたとき、キャラクターひとりひとりが、実際に存在する本物の人間のように僕の心の中に残りました。

細かいストーリー展開は忘れても、キャラクターだけは忘れられません。

キャラクターが面白いというのはどういうことなのか、カルテットを読んで腑に落ちました。これは結構な衝撃でしたね。

Kindle版だと「カルテット1」は第1話の途中まで無料、「カルテット2」は第6話の途中まで無料で読めるようになっています。

ですので、まずは試し読みしてみるのがオススメです。

『リーガル・ハイ』古沢良太

『リーガル・ハイ』は2012年放送のフジテレビのドラマです。

言わずと知れた超売れっ子脚本家・古沢良太さんのシナリオです。

とくに記憶に残っているは、古美門研介という主人公のキャラクターです。

このシナリオを読めば、「主人公のキャラが立っている」というのはどういうことなのかが腑に落ちると思います。

ドラマは皆さんテレビで見てると思いますが、「見る」のと「読む」のとでは全然違うので、リーガル・ハイをぜひシナリオで読んでみてください。

なんと『リーガル・ハイ』は今Kindle版で第1話がまるまる無料で読めます!まずはぜひ試しに読んでみてください。

センスが磨ける脚本【3冊】

では次に、センスが磨ける脚本を紹介します。

次の3冊です

『あ・うん』『阿修羅のごとく』向田邦子

『あ・うん』、 『阿修羅のごとく』 は1980年NHK放送のドラマです。昔の作品ですが、全く古さを感じさせないので、初めて呼んだとき驚きました。

個人的に向田邦子さんが大好きなのと、『あ・うん』は全4話、『阿修羅のごとく』は全3話と短く読みやすいので、向田作品から2冊選びました。

向田邦子の影響を受けていない日本人脚本家はおそらくひとりもいないです。これは色々な脚本を読めば分かります。それくらいすごいです。

あまり知らない人には意外かもしれませんが、特に笑いのセンスがハンパないです。(僕の好みの話ですが)

もちろん笑いだけではなく、人物描写や構成、小道具の使い方やナレーションの使い方、そして人間を描くということに関して天才的です。

『あ・うん』『阿修羅のごとく』ともにKindle版もあって、手軽に格安で読めてオススメですので、読んだことない人はぜひ。

『池袋ウエストゲートパーク 』宮藤官九郎

これは知らない人はいないでしょうから多くは語りません。2000年TBS放送の伝説のドラマです。

とにかくセンスが爆発しています。テンポが良く、セリフが楽しい。これぞクドカンワールドですね。

真似するのは難しいですが、「自分の世界を作る」ということにおいて、学べる部分はたくさんあるはずです。

『池袋ウエストゲートパーク』は、Kindleで第1話がまるまる無料で読めます!

天才的なト書きと構成が学べる脚本【2冊】

では最後に、天才的なト書きと構成が学べる脚本を2冊紹介します。

『結婚前夜』『眠れる森』野沢尚

『結婚前夜』 と『眠れる森』 はどちらも1998年のドラマです。『結婚前夜』はNHK、『眠れる森』はフジテレビで放送されていました。

脚本を書かれた野沢尚さんはこの二つの作品で向田邦子賞を受賞しています。

僕が初めて読んだ野沢作品は『結婚前夜』でした。物語自体が面白いのはもちろんですが、正直こんな脚本の書き方もあるのかと度肝を抜かれました。

『眠れる森』はキムタクと中山美穂主演で放送され、ミステリードラマの流行を作った作品です。

両作品において共通しているのは、天才的なト書きと構成の上手さです。

野沢尚さんの脚本のト書きは独特です。小説チックなところがあります。

完全に真似すると脚本スクールの先生には「これは映像化できないよ」と注意されてしまうでしょう。

しかし、読んでいくうちに真似できそうな部分も多々出てくるので、そういう言い回しを真似できるようにすればOKです。

さらに構成が上手いのが野沢作品のもうひとつの特徴です。

構成が上手いとはどういうことなのかは、実際にシナリオを読めば分かります。読者をぐいぐい引き込む構成を使う技術が学べるでしょう。

野沢尚さんの脚本は単純に読み物としてめちゃくちゃ面白いので、ドラマを実際に見たことがない人にもオススメです。

kindle版は出ていませんが、amazonなら中古で安く買えるようになっているみたいなのでぜひ。



というわけで、今回は以上です。

まずはこのように一流のプロが書いた脚本を何冊も読むことが重要です。

しかし、ただ読んだだけでは脚本は書けるようになりません。

ではどのように勉強したらいいのか?次の記事で解説します>>>>脚本初心者がシナリオを読みつつやるべきこと3つ

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