先日、「シナリオセンターの通信科について体験談を聞きたい」というコメントをいただきました。
ですので今回は、僕の体験談とシナセン通信科で学ぶことのメリットとデメリットを書いていきます。
シナリオセンターについて
脚本を学ぶにあたって、シナリオセンターに通うということを考える人も多いかと思います。
シナリオセンターでは、課題を元に20枚シナリオを書きます。
それを添削してもらい、また次の課題を書いていくという感じです。
シナリオセンターには「通学」と「通信」があります。
直接通える距離に住んでいる方であれば通学で学ぶこともできると思いますが、地方在住の方だと通信を選ばざるを得ないと思います。
金銭的には通学より通信の方が安いです。
実際、僕も金銭的な問題で、通学ではなく通信の方でシナリオセンターの20枚シナリオの課題をやっていました。
シナセン通信科に申し込むまでの体験談
シナセン通信科で学んでいたのは数年前のことなので、ちょっと記憶があいまいなところもありますが、体験談を書いていきます。
僕は脚本家という職業に興味を持ち、まずは脚本を学べる学校に通おうと考えました。
そこでネットで調べて、「シナリオセンター」と「日本脚本家連盟スクール」を見つけました。
シナリオセンターは、いきなりシナリオを書くという実践的な感じだったので、ちょっと無理かなと思い、まず座学で脚本を学べる日本脚本家連盟スクールを選びました。(通える距離に住んでいたのが幸いでした)
そこで半年ほどいろいろな先生の講義を受けて、最終的に1時間もののシナリオを書きました。
1時間もののシナリオを書くだけでかなり大変な思いをしたのを覚えています。間に合わず一夜漬けみたいな感じで無理やり字数増やして枚数を書き切りました 笑。
それからはコンクールに向けて作品を書こうとしたのですが、まったくうまくいかず。
うまくいかずというより、まったく書けず。
技術うんぬんの前に、たくさん書くパワーがなかったのです。
そこで、シナリオセンターの20枚シナリオのことを思い出しました。
シナセン通信科を実際に受講してみた体験談
「とにかく書くパワーと書く習慣をつけたい!」と思い、シナリオセンターに申し込むことに決めました。
20枚シナリオをたくさん書けば、コンクールに出すような、少し長いシナリオも書けるようになるだろうと考えたのです。(実際、書くパワーと書く習慣はつきました)
通学でも通える距離に住んではいたのですが、金銭的な問題で、料金の安い通信科を受講することにしました。
申し込むと、新井一さんの本やら原稿用紙やら封筒やらいろいろ送られてきます。
あとは、課題を順番にこなしていくだけです。
少し丸投げ感はありますが、通信なんてそういうものです。
ですので完全初心者にはちょっと厳しいと思います。
本でも脚本の書き方は学べるので大丈夫といえば大丈夫なんですが、いきなり「この課題で書け」となると超初心者は挫折してしまう場合もあるかもなのでオススメはしません。
いきなり通信科を受講するのではなく、まず「脚本の書き方・書式」などネットで調べれば出てくると思うので軽くそこで学んでみてください。
そして「脚本術の書かれた本」と「プロが書いたシナリオ」を買って読んでみましょう。
一応、オススメの本のことを書いた記事のリンクを貼っておきます。
通信科を受講するかどうか決めるのはいろいろ本を読んだ後でも遅くないと思います。
シナセン通信科 添削について
書いた課題は封筒に入れて郵送します。返信用切手も買って入れておく必要があります。
毎回、封筒に入れて切手を貼って、というのが僕はちょっと面倒に感じてました。
送ると数日で、先生の講評が返送されてきます。
こんな感じのやつです。

全体的な総評が書いてあるといった感じです。
こんな感じで添削もされます。

書式的な細かい指摘もされるので添削してくださる先生は、結構しっかり読んでくれている感じでした。
褒められると嬉しいし、ここがよく分からなかったとか言われると悔しいので、先生の講評コメントは励みになります。
ただ、講評コメントだけでは本当の細かいところまで指摘してもらうのは難しいので、しっかりコミュニケーションをとった上で講評を受けたいという人には通信はオススメしません。
先生の講評を自分で噛み砕いて、次の課題に生かすことができるかどうかが大切なので、そういった意味でもやっぱり超初心者には向かないと思います。
書く時間を作れて課題をこなし続けられる自信があれば、通信課を受講しても損することはないでしょう。
20枚シナリオのすごいところは、とにかく書く習慣がつくところです。
ひとつ書いても次の課題が待ち受けているので、どんどん書かなくてはいけません。
その繰り返しで、だんだんと書くパワーもついてきます。
課題をひとつひとつこなしていくのは結構楽しいものです。
ただ、サボっても怒られないので自分に厳しくしっかり締め切りを作ってやらないと挫折すると思います。
まとめ
最後に、シナリオセンター通信科で受講した僕が感じたのメリットとデメリットをまとめます。
- どこでもできる
- ある程度自分のペースでできる
- 受講料が安い
- 書く習慣・パワーが身につく
- サボると終わる
- 超初心者には丸投げ感がある
- 郵送がちょっと面倒
- 添削がちょっと物足りない
結論、自分に厳しく締め切りを守って書き続けられる人なら通信科はかなりオススメです。コスパもいいと思います。
受講するか迷っているなら、まずは自分で脚本のことを勉強してみてください。
それで続かなければ受講したって続かないです。まずは自分で勉強してからでも遅くはないと思います。

ではまた次回!
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