これから脚本の勉強を始めようと思っている人・・・

脚本の勉強をしようにもやり方が分からない。スクールに通うべきか迷い中。お金もかかるし、どうしたらいいんだろう。

今回は、脚本家連盟スクールとシナリオセンターの通信で勉強していた僕の経験談を書いていきます。
この記事で分かること
- 脚本家連盟スクールに通った僕の体験談
- 脚本スクールに通うメリット
記事の信頼性
- 僕は2年間脚本スクールに通っていました
- その結果、現在プロとして活動中
※数年前に通っていた時の話なので、今は少しカリキュラムなど変わっているかもしれません。
それではさっそく見ていきましょう。
日本脚本家連盟スクール受講

僕は右も左も分からない超初心者のときに、まずどう勉強すればいいのかすら分かりませんでした。
独学できる気もまったくしなかったので、まずは座学でインプットをしっかりしようと考え、脚本家連盟スクールを選びました。
脚本家連盟スクール最初の半年間
脚本家になるぞと意気込んでいて、とてもワクワクしていた記憶があります。
最初の半年間は、毎週違う講師の先生が来て、カリキュラムにそって座学をするといった感じでした。
最終的な目標は、1時間もののオリジナルドラマ脚本を書けるようになることだったので最後の方に1時間ドラマを書く課題が出ました。
正直、初めて書く脚本なのにいきなり50〜60ページを書くのはかなりしんどかったです。
わりとヤケクソでした。
僕が初めて書いた脚本は『落ち目のお笑い芸人の主人公が、反抗期の自分の娘の笑顔を取り戻そうとする話』です。
今読むとト書きだらけで読みにくいし、そもそも脚本の形すら成してないようなひどい作品です。
よくあんな作品をプロの先生が丁寧に添削してくれたなと今になって思います。(失礼ながら先生の名前を忘れてしまったんですが、優しい女性の先生でした)
脚本家連盟スクールゼミ受講
何とか課題をやり終え、最初の半年間を終えると次はゼミが始まります。
ゼミは二週に一回で半年間。たしか受講料は50,000円程だったと思います。
受講したいゼミを第一希望から第三希望まで選びます。
どの先生の教え方が自分に合ってるのかよく分からなかったので、正直選ぶのは難しかったです。
結局、『結婚できない男』が好きだったので、尾崎将也先生のゼミを選びました。
ここでも最終的な課題は1時間もののオリジナルドラマを書くことでした。
クラスの人数は10人ほどで、生徒が課題を提出し、尾崎先生が順番に講評していくスタイルでした。
まず脚本を書く前に、ログラインと物語の簡単な流れを書いて提出します。
僕は『親子三代警察官の主人公が恋した相手は、実はヤクザの親分の娘だった』という現代版ロミオとジュリエットのコメディバージョンみたいな話を考えて、ログラインや、話の流れを書いて提出しました。
最初、課題を見せるのは結構緊張します。
プロの先生に、自分の作品がつまらないなんて思われたくですからね。
ここまではよかったんですが、僕はこの物語を脚本にする作業がうまくできませんでした。
圧倒的にアウトプットの練習が少なかったのです。
1時間もののひどい脚本を1本書いただけでしたし、下手くそなものを先生に見せたくないという変なプライドも邪魔してしまいました。(超初心者のクセに)
結局僕は半年間のゼミで、1時間もののドラマ脚本を書くという課題を達成することができませんでした。
アウトプットの訓練が必要だと思った僕は、このあといったんシナリオセンターの通信科で勉強することにしました。
シナリオセンターについてはまた別の記事で書こうと思います。
シナセンを経て、再度脚本家連盟スクールゼミ受講
その後2年ほど経ったのち、脚本家連盟スクールでまた違う先生の指導も受けてみたいと考えるようになりました。
そして今度はまた別の先生のゼミを受けることにしました。
(尾崎先生の時もそうだったのですが、基本第一希望で受講させてくれるっぽいです)
やることは尾崎先生のゼミとほぼ一緒で、最初にログラインや物語の流れを書いて提出きていき、最終的に1時間ものの脚本にしていきます。
この段階で僕は、シナリオセンターでアウトプットを鍛えてコンクールにも合計3本くらい脚本を出していたレベルになっていたので、脚本を完成させることができました。
このゼミでは基本に立ち返って、より自分のスキルをブラッシュアップすることができました。
やはりプロの指導は的確で、ようやく自分のレベルにあった指導が受けられた感じがしました。
ここでの経験は今でもかなり役に立っています。
スクールに通って感じたメリットとデメリット

メリット
- プロの脚本家の物語の創作術が分かる
- 同じクラスの仲間がいるから頑張れる
- うまくやればコネができる
- プロの脚本家と会って話すことができる
デメリット
- 自分のレベルに合った指導を受けるのは難しい(特に完全初心者は)
- 講義のレベルが自分に合わないと、結構なお金を無駄にする
- 脱落しても誰も怒らないので、逃げてしまうこともできる
脚本家連盟スクールに通って今思うこと

スクールで得たものは大きいですし、今もそこでの教えが創作の糧になっています。
ただ、もうちょっと自分のレベルを上げてからスクールに通うべきでした。
そうした方が理解が深まったと思うし、有効にスクールを活用できたんじゃないかなと思っています。
オススメとしては
スクールに通う前にまず何かしら脚本の書き方とかの本を買って読む→
月刊シナリオとかで実際に脚本を読む→
真似して脚本を実際に書いてみる→
10ページくらいの短いオリジナルの脚本を数本書いて脚本を書くことに慣れる→
そのあたりでスクールに通うのがGood!
こんな感じで、スクールにお金を払う前に、少しでも独学しておいた方がいいと思います。
僕は何の知識も持たずスクールに入ってしまったので色々と苦労しました。
ちょっと時間とお金を無駄にしたかもしれませんが、結局のところ僕はスクールに通って本当に良かったと思っています。
(結局プロになれましたしね)
もとからすべて独学で勉強できる人はそれはそれでありです。
独学もできないわけじゃないと思います。
ゆくゆくは独学方法の記事も書きたいと思っています。
でも、もし今スクールに通うかどうかで迷っていのるなら、通うべきでしょう。
はじめから独学できる人はスクールに行くかどうかで迷わないでしょうし。
結論:スクールに通える場所に住んでいて、お金が払える人は、超初心者を抜け出した段階で、 スクールに通うべき。
コメント
シナリオセンターに通ってる者です。通学から通信に変えようかなと思ってます。シナリオセンターの通信の体験談をお聞きしたいです。
ゆいさん、コメントありがとうございます!
シナセン通信科は超初心者にはちょっと厳しいと思いますが、すでにある程度脚本のこと学んでいるのであれば問題なしだと思います。自分でサボらずかけるなら結構オススメです。
せっかくコメントいただいたので、「シナセン通信の体験談」の記事を書こうと思います。近々更新しますので詳しくはそちらを読んでみてください!