SAVE THE CATの法則まとめ!面白い脚本の書き方⑥(お楽しみ編)

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◎脚本家を目指している人

サブプロットが書けたけど、次に何を書けばいのか分からなくなってしまった。

ヒセオ
ヒセオ

次に書くのはお楽しみのパートだ。ここでは物語の売りを描いてみよう!

◎この記事で分かること・・・

■物語の構成が分かる。
■的確なお楽しみを作れるようになる。

『SAVE THE CATの法則・本当に売れる脚本術』はシナリオを書いたことがない初心者や、上手くシナリオが書けない人を救う最強の脚本術の本だと思います。

今回の記事は、『SAVE THE CATの法則』のチャプター4に記載されている“ブレイク・スナイダー・ビート・シート”を元に【お楽しみ】のパートについて書いていきます。

本を読んだだけではちょっと分かりにくい部分まで詳しく掘り下げていきたいと思います。

お楽しみについて

【お楽しみ】は、その物語の“売り”を見せるパートです。

コメディを観に来た観客は死ぬほど笑いたいし、ホラーを観に来た観客は思い切り怖がりたいのです。

その観客たちの期待に存分に答えてやるのが【お楽しみ】パートの役割です。

『SAVE THE CATの法則』を読むと

《お楽しみ》のセクションは、観客に対するお約束を果たす場だと言っていい。ポスターや予告編で使った一番おいしい部分なので、観客はストーリーの進展以上にこの《お楽しみ》に期待しているものだ。

SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術』

と書いてあります。

基本、観客が見たいのはこの【お楽しみ】パートなのです。

ここが僕ら作家のアイデアの見せ所です。

【お楽しみ】がつまらなかったり、中身スカスカだったりすると、観客がまったく満足してくれません。

では【お楽しみ】で観客を満足させるためにはどうすればいいのか。

『SAVE THE CATの法則』に書いてあることを踏まえて、以下で僕の考えを解説していきます。

物語の『売り』とは?

では具体的にお楽しみではどんなシーンを書けばいいのか?

まず、意識すべきことは、今あなたが書こうとしている作品の“売り”です。

“売り”とはなんでしょう。

「あなたのその作品の売りはなんですか?」

と聞かれたらなんと答えますか?

あまり、難しく考えなくても大丈夫です。

“売り”とはつまり、観客が期待しているものです。

たとえばあなたが、ラブコメを書こうと思っているとします。

その作品に観客が何を期待するでしょうか?

簡単です。

観客はその作品にまさに、ラブ(ロマンス)とコメディに期待するのです。

「どうやってキャラクターは恋をして、どうやって笑わせてくれるのか」

観客は無意識かもしれませんがこんなことを期待しているのです。

このように作品の“売り”ジャンルと考えるといいでしょう。

ラブコメのお楽しみ

では実際に【お楽しみ】で何を描くか例を挙げて見ていきましょう。

ラブコメの場合《ひょんなことから出会った2人は、いがみ合いながらも最後結ばれる》

これがラブコメのテンプレです。

ここで僕ら作家が、アイデアを絞り出さなければいけないのは3つです。

ひょんなことから
・・・どうやって出会ったか

いがみ合いながらも
・・・どんないがみ合いか

最後結ばれる
・・・なぜ結ばれるのか

①が【きっかけ】のパート

②が【お楽しみ】のパート

③が【フィナーレ】(ラスト)のパートです。

①【きっかけ】(どんな事件が起こるの?)

③【フィナーレ】(最後どうなるの?)

この2つのパートも観客の期待に応えるという意味では“売り”を意識して書くパートであると言えると思います。

ラブストーリーの場合、どうやって2人は対立しあいながらも仲良くなっていくのかを書くのが【お楽しみ】です。

実はそこが観客が一番見たい部分だったりします。

【お楽しみ】は、アイデアが浮かばないと筆が止まってしまう難しい部分でもあります。

しかし、アイデアさえあれば、自分のカラーが出せるので、書いていて楽しい部分でもあります。

観客を楽しませるために、僕ら作家のアイデアを爆発させましょう 。

お楽しみを書く際の注意点

まず、作品を作るにあたって、ログラインを考えますよね。

そのとき、【お楽しみ】パートでどんなことが書けるか、ぼんやりとアイデアが浮かぶと思います。

逆に【お楽しみ】で描くアイデアが浮かばなければ、そのログラインは問題アリだと考えていいです。

アイデアがいくつか浮かんで、自分でも気に入れば「これならいける」と書き始められると思います。

ログラインを考えた段階で【お楽しみ】のアイデアはしっかりあるか確認してみましょう。

まとめ

【お楽しみ】では必ず観客の期待に応えよう

【お楽しみ】では物語の“売り”を前面に押し出そう

“売り”とは観客が期待しているもの

“売り”はその作品のジャンルから考えよう。



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