創作テレビドラマ大賞公開講座に行ってきました【得られた受賞のためのヒント】

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脚本
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5月18日に渋谷のフォーラムエイトで行われた「創作テレビドラマ大賞公開講座」に行ってきました!

僕はこの講座に初めて参加したのですが、たくさんの為になる話が聞けたので、本記事でそれを共有したいと思います。

今回は、そこで得られた受賞のためのヒントを僕なりにまとめてみました。

それではさっそく見ていきましょう。

面白いドラマ作りのコツ

脚本家の先生方や、NHKのプロデューサーさんの話を聞いて、「これは使える」と思ったドラマ作りのコツを僕なりにまとめてみました。

この講座で、特に重要だと思った話は4つです。

  • ① 冒頭は「つかみ」と「初速」を意識する
  • ② ラスト10ページで何が言いたかったのかを書く
  • ③ブラッシュアップするためにサービス精神を持つ
  • ④キャラクターの「魅力的な謎」を書く

①冒頭は「つかみ」と「初速」を意識する

この話をしてくださった脚本家の先生曰く、脚本の最初の10ページを読めば、その作者の技術が分かるそうです。

まずは「つかみ」と「初速」を意識するのが重要とのことでした。

まずは「つかみ」について。

「つかみ」とは、読者や視聴者を引き込むファーストシーンのことです。

まずはこのファーストシーンを大切にして、受け手を釘付けにする必要があります。

なぜならファーストシーンが興味を全くひかないものだった場合、読者は先を読み進めてくれないし、視聴者は容赦なくチャンネルを変えるからです。

ファーストシーンで重要なのは「謎」です。面白いファーストシーンを書く一番のコツはとにかく「謎」を書くことです。

観客に「どういう話で、これからどうなるのか」「どんな主人公なのか」と思わせるような謎のあるファーストシーンを書いてみましょう。

次に「初速」について。

「初速」とは、ストーリーにおいて事件が起きるまでを出来るだけ早くするというです。

初心者によくあるのが、最初からシーンをダラダラ書いてしまうということがあります。

例えば、会社に行く主人公が、目を覚まして、歯磨きして、朝ごはん食べて、遅刻しそうになって、電車に乗って、会社のエレベーターに乗って……というように。

いつになったら主人公の人生を揺るがすような事件が起きるのか?正直、こんなダラダラしたシーンの連続を見てくれる人はいません。

必ず冒頭10ページ以内を目安に事件を起こすことを意識しましょう。

「ファーストシーンは必ずインパクトあるものにすること」「冒頭10ページ以内に大きな事件を起こすこと」をまずは意識してみましょうというお話でした。

②ラスト10ページで何が言いたかったのかを書く

脚本の最初の10ページを読めばその作者の技術が分かるという話がありましたが、ラスト10ページを読めば作者の言いたかったことが分かるそうです。

ラスト10ページでは、この作品であなたが言いたかったことを書きましょう。

とは言っても、最初から「自分はこの作品でこんなことが言いたい」と明確決まっていることは少ないです。

それを明確にしていくコツはひとつ。「とにかく最後まで書ききること」だそうです。

一度最後まで書ききることで、自分はこのストーリーで何が言いたかったのかが腑に落ちてきてだんだんと分かるのです。

何が言いたいのか分からない脚本では、コンクール受賞はありえません。

まずはとにかく一度ラストまで書いてみて、しっかりと自分の心と向き合う必要がありそうです。

③ブラッシュアップするためにサービス精神を持つ

第一稿で、脚本が完成することはありえないので、必ず直しの作業が必要になります。

作品をブラッシュアップするためには、サービス精神を持つ必要があるというお話でした。

サービス精神を持つというのは、読者や視聴者に媚びるということではなく、読者や視聴者を意識して書くということです。

この話をしてくださった、ある脚本家の先生の「一流のサービスは、一流の芸術である」という言葉が胸に残りました。

独りよがりにならないためにも、誰かに読んでもらうのもとてもいいことです。

また別の先生がおっしゃっていた「脚本は一人で書くものではなく、みんなで作るもの」というお話も印象的でした。

自分の作品をより良くするために、サービス精神を持って、読者目線で直しの作業に取り掛かるのが良いというお話でした。

④キャラクターの魅力的な謎を書く

「キャラクターの魅力的な謎を書く」というのは、この講座で僕が一番印象に残った言葉です。

100パーセント完璧な脚本を書く必要はなく、脚本家はキャラクターの「魅力的な謎」を書くだけでいいというお話でした。

「魅力的な謎」というのは、おそらく「キャラクターたちの不思議な感情の流れ」のことだと僕は思います。

伏線を張って完璧に回収することよりも、キャラクターたちの不思議な感情を描くことの方が断然重要なのです。

これは難しいことですが、意識すればできなくはないと思います。

「昨日まで大嫌いだった人を愛してしまった」とか、「昨日まで大好きだった人を今は殺したいと思ってる」とかそういうのでOKだと思います。

このように「キャラクターの魅力的な謎」「不思議な感情の流れ」を意識してみましょう。ストーリーのレベルがグッと上がるかと思います。

創作テレビドラマ大賞公開講座の感想

二時間ほどの講座でしたが、得られたものは大きかったです。(ちなみに講座費は2500円でした)

スクールに通っていたときから思っていましたが、やはりプロの脚本家の方の生の教えを受けるのはとても参考になります。

僕は今回、この講座には初めて参加しましたが、とても満足しています。

毎年やっている講座のようで、おそらく来年も開催されるかと思います。

東京近郊に住んでいて、気になる方はぜひ行ってみるのが良いと思います。参加費も安いですし、とても良いお話が聞けます。


というわけで今回は以上です。

ヒセオ
ヒセオ

ではまた次回!

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