【ヤングシナリオ大賞締め切り直前】最終チェック&心構え

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脚本
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ヒセオ
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ついに明日はヤンシナ締め切り日!ということで今回は最終チェック項目とコンクール応募の心構えをまとめてみました。おまけとしてコンクーラーにオススメな本も紹介します。

最終チェック項目3つ

受賞作でも誤字があったり、字下げが間違ってたりすることも結構あるので、神経質になりすぎる必要はないかと思います。

ただ、誤字はないに越したことはないですよね。

時間をかけすぎる必要はないので、サクッと文章をチェックしてしまいましょう

誤字脱字チェック

正直Wordの校正機能はあんまり信用できません。

特に脚本のセリフは話し言葉を書くので、それで校正にひっかかって、わりと余計なお世話なことが多いですよね。

誤字脱字をチェックするには音読するのが手っ取り早いです。

誤字脱字チェックと合わせて、セリフがおかしくないかもチェックしましょう。

同音異義語チェック

パソコンで漢字を入力するときには「校正」「構成」「攻勢」「恒星」などのように変換候補が複数出てくる、同じ音だが意味の違う漢字(同音異義語)があります。

これを間違えると文章の意味が間違って伝わってしまいます。正しい意味の漢字を使えているか確認しましょう。

また、「映る」「写る」「移る」「遷る」のようにどれを使えばよいか迷う場合も必ず調べましょう。

このご時世、ググれば一発でわかるので、わざわざ辞書をひく必要はないと思います。

表記の統一チェック

たとえば「引っ越し」「引越し」「引越」など、どれを使ってもおかしくない場合はどれかひとつに統一して書きましょう。

ただ、「会う」と「逢う」では伝わる意味が違うのでそういう場合は使い分ける必要があります。

とりあえず今日チェックして、寝てまた明日の朝チェックして、応募前にもう一度チェックという感じでいいかと思います。

ほかの方法としては、人に読んでもらう、プリントアウトして見直してみるなど、誤字脱字を発生させないために工夫してみましょう。

コンクール応募の心構え

僕も何度かヤンシナには応募しましたが、応募のときって結構ドキドキしますよね。

ネット応募だし、ちゃんと届いているのかも不安ですよね。

今だから言えるのですが、ここまできたら楽観的に行きましょう。

もう十分ギリギリまで悩み抜いて書いたんですから自分を信じましょう。

受賞できなかったとしても死ぬわけじゃないです。

コンクールに人生を賭けるべきではないです。(なかなかそんな人いないとは思いますが笑)

応募が完了したら、もうその作品を見直したりするのもやめましょう。

改稿して別のコンクールに出すのなら見直すのもまだ分かるのですが、とりあえず応募した作品はいったん捨てましょう。

悩んだって仕方がないです。応募したあとで変なミスとか見つけるのも、精神衛生上いいことは何もないです。

とにかく「果報は寝て待て」という感じで、作品のことは忘れましょう。

コンクール応募の目的

あなたがコンクールに応募する目的は何ですか?

500万円が欲しい!有名になりたい!かっこよくデビューしたい!という感じですかね。

そりゃそうです。恐らく応募する全員がこう思ってますよね。

ただ、目的が『コンクールの受賞』になってしまっていると結構キツイです。

『コンクール受賞』は、あくまで『脚本家になる』ための手段でしかありません。

ヤンシナの参加資格は「自称35歳以下」と「プロの脚本家を目指す方」のふたつです。

つまり、プロの脚本家になる気がない人は応募しちゃダメなんです。

僕も賞金は欲しかったし、かっこよく脚本家デビューしたいと思ってました。

それ自体は悪いことじゃないし、むしろ普通のことですよね。

ただ、コンクール応募のいちばんの目的は「プロの脚本家になりたい」であるべきだと思っています。「プロの脚本家になりない」のならコンクール以外にもやり方はあるのです。

ヤンシナ経験談

僕はヤンシナに6作品応募したことがありますが、一次通過したのが2作品でそれ以上進んだことはありません。

僕が応募した作品がだいたいどんな話だったか載せておきます。

①『警察官の主人公が恋した相手は、実はヤクザの親分の娘だった』

②『イケてない男子高校生の主人公が、学校一の不良と組んで、夜の学校に忍び込み、テスト問題を盗み出そうとする』

③『手相を実際に手に書くと、その通りの運勢になる不思議なペンを手に入れた男が、ペンを使って、一度振られた高嶺の花の女を落とそうとする』

④『40歳を前に“豊胸手術”をした元貧乳の独身女が、恋した相手は貧乳好きな男だった』

⑤『65歳で再婚し、嫁入りしたおばあちゃんが、結婚初夜、余命宣告を受ける』

⑥『空き巣に入った男が、その家で監禁されていた少女を見つけて助けてやり、自分の家で一緒に暮らし始める』

僕の脚本はことごとく落ち続けました。

毎年フジテレビのホームページにアップされた受賞作品を読んで、そんなにおもしろいか?とか 傲慢にも思っていました。(すみません。完全に若気の至りです)

今思えば、自分の脚本が受賞作品よりも完全に未熟だったから落ちたのですが、そのころはよく分かっていませんでした。

そんなこともあり、正直疲れてしまい、僕は早々とコンクールに見切りをつけました。

それで自分のシナリオのスキルを磨きながら働ける仕事を探しました。

そこでゲームのシナリオライターの仕事を見つけて応募し、テストに合格し無事採用され現在に至ります。

僕の夢は映画の脚本を書いてそれをスクリーンで観ることなので、またスキルアップしつつ脚本コンクールの応募を再開してみようかなと最近は思っています。

数年前の自分に「コンクールで一喜一憂する必要はないよ」と言ってあげたいです。

本当に脚本家になりたいのなら受賞できればラッキーと考えて、落ちてもほかに脚本家なる方法はあるからぐらいに思っておくのがオススメですよ。

コンクール応募者が読んでおくべき本

僕は別にコンクールおたくではないので、正直コンクールの内情などの詳しいことは知らないです。

そんな自分が、実際に読んで役にたった 「コンクールとはどんなものなのか」「どんな傾向があるのか」ということが分かる本を最後に2冊だけ紹介します。

読まなきゃ脚本が書けないということはないですが、知っておくと少し得するような内容がいろいと書いてあります。

脚本家という仕事 ヒットドラマはこうして作られる

まず紹介するのは『脚本家という仕事 ヒットドラマはこうして作られる』です。

つい最近、読み終わったばかりなのですが、有名脚本家たちの頭の中を少し覗くことができてシンプルに楽しい本です。

それだけでも価値があるのですが、この本の最後の章にフジテレビのヤンシナの審査員長の方のインタビューが載っています。

「どういった脚本を求めているのか」「どういった方法で審査しているのか」「受賞後はどうなるのか」など今まで世に出ていなかった内容がいろいろと書いてあるので、気になる人はポチってもいいかもしれません。

シナリオコンクール攻略ガイド

次に紹介するのは『シナリオ・コンクール攻略ガイド』です。

ヤンシナだけでなく、NHKの創作テレビドラマ大賞やテレ朝の21世紀新人シナリオ大賞(現・テレビ朝日新人シナリオ大賞)などの受賞作の分析が載っています。

少し古い本ですが、 今読んでも新たな発見があると思います。

中古だと激安なので、軽く読んでみるのもいいかも知れません。

無料で読める受賞作

お金がなくて本が買えないという人も大丈夫。ネット上で無料で受賞作を読むことができますよ。

こちらから無料で受賞作を読んでみましょう>>>>ネットで読める脚本

しかし受賞作を読んで終わり、というのではあまり意味がありません。

自分なりにしっかり分析してみてください。

 

ヒセオ
ヒセオ

本まで紹介しておいてなんですが、コンクールで受賞することが全てではないですからね。コンクールは最終的には自分との戦いです。最後の追い込み頑張りましょうね!

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