【ヤングシナリオ大賞締め切り直前】コンクール作品のリライト方法

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脚本
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第31回フジテレビヤングシナリオ大賞の締め切りが2月28日とすぐそこまで迫っています。

皆さんはもう作品を書き終えましたか?

まだの人は、ギリギリまで頑張りましょう。

作品を書ききった人は、まず自分を褒めてあげましょう。

ひと作品でも最後まで書ききったというのはとても素晴らしいことです。

誰にでもできることではありません。本当にここまでよく頑張りました。

とは言ってもまだやることはあります。

脚本はラストシーンまで書けたら終わりではありません。

リライトの作業が必ず必要です。

ヒセオ
ヒセオ

今回は、コンクール締め切り直前の時期には何をすべきかを書いてきます!

自分の作品を客観的に見る方法

作品の直しにおいていちばん難しいのは「自分の作品を客観的に見ること」です。

自分が書いたお気に入りのセリフも、他人から見ればただの鼻に付くセリフかもしれません。

僕の経験で言うと、何度も何度も自分の作品を読み返して直していくうちに、どこが面白くてどこがつまらない部分なのかすら分からなくなっていくことがありました。

まさに泥沼。袋小路。五里霧中。何度も絶望しました。

自分の作品を客観的に見るために、何日間か作品をほったらかしてみるというのもとても良い方法です。

しかし今回はヤンシナの締め切りまで時間がないので別の方法を紹介していきます。

自分の作品を読んでもらおう

ひとつ考えられる方法としてまずは、他人に自分の作品を読んでもらうことが大切です。

僕も最初は恥ずかしがって、誰にも自分の作品を見せないままコンクールに応募していました。

しかし誰にも見せないのは本当に良くないです。

理由は単純に効率が悪いからです。

自分ひとりでウンウンうなってるだけなのは、わりと時間の無駄だとあとになって気付きました。

別にプロじゃないんだしと開き直ってしまえばいいです。進んで恥をかきましょう。

そして読んでもらったら、しっかりお礼を言って感想をもらいましょう。

プロの先生の批評も、脚本のことを何も知らない友達の感想もすべて大切な意見です。

プロだろうが素人だろうが、他人の意見は驚くほど的確です。

自分では気づけなかった単純な誤字脱字や、細かいキャラクターの感情などの部分まで指摘してくれることも多々あります。

しかし読んでくれた人たちの意見をどう取り入れるのかを最終的に決めるのは自分です。

ある人は「面白かった」と言ってくれたとしても、別の人は「つまらなかった」と言うかもしれません。全員が全員「面白い」と言う作品はないのです。

つまり直しをする際は必ず他人に見てもらい、意見を取り入れつつも、最後は自分を信じることが大切です。

脚本をプリントアウトしよう

自分の作品を客観的に見るために、もうひとつさらに良い方法があります。

それは自分の作品を紙にプリントアウトして読み直すという方法です。

家にプリンターがない人は、コンビニでも図書館でも印刷はできます。

面倒くさがらず、騙されたと思ってぜひやってみてください。

紙に印刷できたらさっそく読み直してみましょう。

これをやるだけでなぜか自分の作品を客観的に読むことができます。

直すべきところが見つかったら、赤ペンで紙に直接直しを入れていきます。

ずーっとパソコン作業をしていたせいか、このアナログ作業は新鮮で楽しくて僕はわりと好きです。

基本的に、 直しの作業は終わりが見えず、結構つらいものです。

ですので、少しでも楽しく直しができるように参考にしてみてください。

実際に赤ペンを使って文字を書くと、いつも使ってない脳の部分が刺激されるのか、新たなひらめきが湧いてくることも多いのでまさに一石二鳥です。

セリフのリライトの重要性

突然ですが、みなさんは脚本を読むときどう読んでいますか?

じっくり読む人もいるかもしれませんが、おそらく柱や長いト書きは読み飛ばして、セリフだけをすーっと目で追って読んでいくことが多いと思います。

審査員だってたぶん基本セリフだけを読んでいくしょう。

一次審査なんてとくに膨大な量です。何人で何作品ずつ分担してるのかは知りませんが、ある程度の量を1人の人間が担当して読んでいるのだと思います。

残念ながら読み手の人たちは、あなたが心を込めて書いた情景描写(柱やト書き)には基本的に興味がありません。

最終審査まで残ればじっくり読んでくれるかもしれませんが、一次審査ではいちいち柱や長いト書きなどを読んでくれないと考えた方がいでしょう。

だからこそ最後の最後まで直しに取りかかるべき部分はセリフなのです。

セリフさえ読めば、物語が分かりキャラクターが分かるというように書かないとダメです。

「コンクールの審査員が読むのはセリフ」これを忘れないようにリライトしていきましょう。

脚本という表現形態において、セリフこそが物語に命を吹き込むための最重要要素なのです。

脚本家は役者になるべき

まずセリフをリライトするときは、必ずセリフを声に出して読むようにしましょう。

ひとりで何役も演じてみましょう。

そうすることでちょっとした違和感を感じ取れたり、キャラクターの感情の流れをうまく掴んだりすることができます。

セリフは、役者が口に出してそのまま話す言葉になるのです。

声に出さないで書いたセリフはただの文字です。絶対におかしい部分が出てきます。

自分が役者になったつもりでセリフを読んでみましょう。

宮藤官九郎や三谷幸喜やクエンティン・タランティーノなど、実際に演技もできる脚本家の書くセリフはとても生き生きしています。

おそらく自分が演じるんだったらこういうセリフを言いたいというところから発想して、あの役者にはこんなセリフ、この役者にはこんなセリフをと考えているのだと思います。

自分が役者だったらと考えて、実際に口に出したいと思えるセリフが書けるようにしましょう。

脚本家の部屋からは、いつもセリフを読む声が聞こえてくるべきです。

ヒセオ
ヒセオ

いかがでしたでしょうか。リライトの際は①人に読んでもらう。②プリントアウトする。③セリフを声に出して読む。この3つを意識してみてください!



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